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スポーティ&スタイリッシュ 163馬力と圧倒的パフォーマンスを誇るハイスピードライディングマシン『K1200R』。BMWのラインナップに登場したのは2005年と、つい最近のこと。フルカウルの現行BMWのフラッグシップK1200Sがベースとなり開発された。国産車で表現するならスーパーネイキッドとでも呼ぶべきなのかもしれないが、国産スーパースポーツをも凌駕する基本性能からは、ネイキッドという言葉は当てはめることはできない。BMWという言葉から連想するイメージからは、かけ離れたスタイリッシュなフォルム。フロントに取り付けられたシンプルなスクリーン以外は、ライダーを風から守るものは何一つない。威風堂々としたそのスタイルは確かにネイキッドと呼べるものだ。ネイキッドのスタイルにスーパースポーツの性能、BMWの安全技術をふんだんに搭載した、1度で3度美味しいモデルといえるだろう。 思わず上手くなった気分に
いざセルを回すとABSの電子音とともにエンジンが目覚める。ツインの感覚でスロットルを回せば鋭い音とともに素早く回転数が上がってくる。こりゃ速そう、果たして4発デビューの私がこの化け物を乗りこなせるのか、と不安がこみあげてきた。気に入ったのはノーマルとは思えない迫力あるマフラーサウンド。まるで「俺を乗りこなせ」と乗り手をせかしてくるような、低くこもったサウンドを聞いていると、だんだんとヤル気になってくる。私は1985年式のBMW R80というモデルに乗っているのだが、R80を農耕馬とするとコイツは競走馬、それも飛びっきり俊足のサラブレッドだ。いざ走りはじめると、STOP&GOの多い街中でも意外なほど素直に走ってくれるのは驚いた。扱いにくいジャジャ馬かと思いきや、低速でもキッチリと仕事をこなしてくれるのだ。
また、スポーツに振られたマシンだけあって、取り回しに重さは感じない。車の流れをパスして走るときも右に左に頭で思い描いたコースを思い通りに走ってくれるのは驚きだ。21世紀のスポーツマシンはここまで進化しているのか! 何世代も前のマシンが基準となった私のバイク観が塗り替えられていきそうだ。一般道ではコイツの真価は問えないと思い、いざ高速に乗って驚きはさらに深まった。法定速度で走るのならスロットルはほとんど開ける必要がない! 高速走行でも3000回転以上は加速時以外ほとんど回すことがなかった。フルスロットルで走るといったいどこまで走ってくれるのだろう…免許が無くなってしまいそうなので高速を降り、コーナーの続く山道を走ることにしよう。私はコーナーが得意ではないのだが「BMWに乗ると上手くなった気になる」以前知人に言われたことを思い出し、納得してしまうくらい二重三重に続くコーナーを難なくパスできてしまう。車輌を倒しても「怖さ」を感じないのが不思議だ。これほど乗り手の技量をカバーしてくれるマシンなら、山を走るのもさぞ楽しいことだろう。これまで食わず嫌いだったけれど、4発のバイク、これはなかなか面白いかもしれない。 ハイパワーエンジンに見合う K1200Rをただのネイキッドバイクと思ってはいけない。世界のあらゆるメーカーの車輌と比較しても、これほど豪華装備が奢られた車輌は見つけることはできないだろう。163馬力を誇るハイパワーエンジンをライダーが乗りこなせるよう先進の技術が各所で採用されているのだ。絶大なパワーを制御するため320mm系のローターと強烈な制動力を持つEVOブレーキシステムを採用。もちろん万が一のブレーキ時のためABSも装備されている(アクティブラインを除く)。他メーカーの車輌に乗るライダーがBMWに乗ったなら、ブレーキの効きの良さにきっと驚かされるはずだ。また、走行シーンによって3段階の調整が可能なESA(電子調整式サスペンション)はライダーの好みによって、走行中にもサスペンションの調整が可能。フロントフォークにはK1200Rなど一部のスポーツモデルにのみ採用されているデュオレバーが採用されている。高出力なハイスペックエンジンにありがちな、激しいブレーキや加速による、急激かつ大きな加重移動を抑えるサスペンションシステムだ。衝撃吸収や減速Gの抑制以外だけでなく、路面追従性に優れたデュオレバーのおかげでライダーはコーナーに臆することなく進入することができる。駆動方式にはBMW伝統のシャフトドライブを採用。一般的なチェーンドライブに加えて、ほぼメンテナンスフリーでエンジンからのパワーロスも少ないというメリットがある。このようにK1200Rに装備されている装備はそれぞれが他メーカーの車輌に見られない先進の装備が奢られているのだ。
K1200R
DATA-- ■エンジン=水冷4ストローク横置き直列4気筒 1156cc |
編集部員 ターミー 数々のバイクを乗り継ぎ現在はハーレー「スポーツスター」、BMW「R80」、YAMAHA「SR」を所有するただのバイク馬鹿。これまでシングルかツインにしか乗ったことがなく、やや偏食気味なのが気にかかるところ。これからの成長を期待する。
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