バージンバイク
キャラクター&歴史

スポーティ&スタイリッシュ
新機軸のBMW K1200R

163馬力と圧倒的パフォーマンスを誇るハイスピードライディングマシン『K1200R』。BMWのラインナップに登場したのは2005年と、つい最近のこと。フルカウルの現行BMWのフラッグシップK1200Sがベースとなり開発された。国産車で表現するならスーパーネイキッドとでも呼ぶべきなのかもしれないが、国産スーパースポーツをも凌駕する基本性能からは、ネイキッドという言葉は当てはめることはできない。BMWという言葉から連想するイメージからは、かけ離れたスタイリッシュなフォルム。フロントに取り付けられたシンプルなスクリーン以外は、ライダーを風から守るものは何一つない。威風堂々としたそのスタイルは確かにネイキッドと呼べるものだ。ネイキッドのスタイルにスーパースポーツの性能、BMWの安全技術をふんだんに搭載した、1度で3度美味しいモデルといえるだろう。

特徴

思わず上手くなった気分に
技量を問わないマシン性能

車輌詳細K1200Rの試乗は、私にとってきっと思い出に残るものになるだろう。なぜなら、教習所とほんの短い短距離の試乗を除けば、4気筒エンジンに乗るのはほとんど初めてと言っていいからだ。バイクに乗り始めて12年も経つものの、なぜか4発のマシンには乗ろうと思ったことがなかった。ほぼツイン、たまにシングル。そんなバイクライフを送ってきた私が4発のレポートをしていいものやら。普段OHVマシンを中心にバイクを楽しむ私の目線から素直にレポートしていこうと思う。車輌に跨る前に、まずはK1200Rをじっくりと眺める。4気筒の、しかも水冷のエンジンは普段乗りなれたバイクに比べると圧倒的に大きく、威圧感を感じる(そういえば水冷マシンに乗るのも初めてだ…)。ブラックアウトされたカラーリングがエンジンの精悍さをさらにかき立てているようだ。全体的に角張ったフォルムは決して優美ではない。筋骨隆々としたマッチョな姿というのが正しく、この中に秘められる恐ろしいほどのパワーをつよく感じさせてくれる。いざ跨ってみると、思ったほど前傾姿勢はきつくない。自然にニーグリップできるタンク形状になっているので、少々長い時間走っても辛くはなさそうだ。

 

いざセルを回すとABSの電子音とともにエンジンが目覚める。ツインの感覚でスロットルを回せば鋭い音とともに素早く回転数が上がってくる。こりゃ速そう、果たして4発デビューの私がこの化け物を乗りこなせるのか、と不安がこみあげてきた。気に入ったのはノーマルとは思えない迫力あるマフラーサウンド。まるで「俺を乗りこなせ」と乗り手をせかしてくるような、低くこもったサウンドを聞いていると、だんだんとヤル気になってくる。私は1985年式のBMW R80というモデルに乗っているのだが、R80を農耕馬とするとコイツは競走馬、それも飛びっきり俊足のサラブレッドだ。いざ走りはじめると、STOP&GOの多い街中でも意外なほど素直に走ってくれるのは驚いた。扱いにくいジャジャ馬かと思いきや、低速でもキッチリと仕事をこなしてくれるのだ。

 

また、スポーツに振られたマシンだけあって、取り回しに重さは感じない。車の流れをパスして走るときも右に左に頭で思い描いたコースを思い通りに走ってくれるのは驚きだ。21世紀のスポーツマシンはここまで進化しているのか! 何世代も前のマシンが基準となった私のバイク観が塗り替えられていきそうだ。一般道ではコイツの真価は問えないと思い、いざ高速に乗って驚きはさらに深まった。法定速度で走るのならスロットルはほとんど開ける必要がない! 高速走行でも3000回転以上は加速時以外ほとんど回すことがなかった。フルスロットルで走るといったいどこまで走ってくれるのだろう…免許が無くなってしまいそうなので高速を降り、コーナーの続く山道を走ることにしよう。私はコーナーが得意ではないのだが「BMWに乗ると上手くなった気になる」以前知人に言われたことを思い出し、納得してしまうくらい二重三重に続くコーナーを難なくパスできてしまう。車輌を倒しても「怖さ」を感じないのが不思議だ。これほど乗り手の技量をカバーしてくれるマシンなら、山を走るのもさぞ楽しいことだろう。これまで食わず嫌いだったけれど、4発のバイク、これはなかなか面白いかもしれない。

ハイパワーエンジンに見合う
至れり尽くせりの豪華装備

K1200Rをただのネイキッドバイクと思ってはいけない。世界のあらゆるメーカーの車輌と比較しても、これほど豪華装備が奢られた車輌は見つけることはできないだろう。163馬力を誇るハイパワーエンジンをライダーが乗りこなせるよう先進の技術が各所で採用されているのだ。絶大なパワーを制御するため320mm系のローターと強烈な制動力を持つEVOブレーキシステムを採用。もちろん万が一のブレーキ時のためABSも装備されている(アクティブラインを除く)。他メーカーの車輌に乗るライダーがBMWに乗ったなら、ブレーキの効きの良さにきっと驚かされるはずだ。また、走行シーンによって3段階の調整が可能なESA(電子調整式サスペンション)はライダーの好みによって、走行中にもサスペンションの調整が可能。フロントフォークにはK1200Rなど一部のスポーツモデルにのみ採用されているデュオレバーが採用されている。高出力なハイスペックエンジンにありがちな、激しいブレーキや加速による、急激かつ大きな加重移動を抑えるサスペンションシステムだ。衝撃吸収や減速Gの抑制以外だけでなく、路面追従性に優れたデュオレバーのおかげでライダーはコーナーに臆することなく進入することができる。駆動方式にはBMW伝統のシャフトドライブを採用。一般的なチェーンドライブに加えて、ほぼメンテナンスフリーでエンジンからのパワーロスも少ないというメリットがある。このようにK1200Rに装備されている装備はそれぞれが他メーカーの車輌に見られない先進の装備が奢られているのだ。

ポイント

特徴的なフロントマスク

K1200Rのスタイルを決定づける特徴的なフロントマスク。左右異形のヘッドライトのデザインの評価は高い。風洞実験を繰り返し形状が決められたスクリーンは飾りではなく、体の軸を風から守ってくれる。

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ポイント

迫力ある極太サイレンサー

車検対応とは思えない、迫力サウンドを奏でるサイレンサー。163馬力のエンジンパワーを殺すことのない、排気効率の高い逸品。キャタライザーが装備され、環境面でもクリーンなのは言うまでもないか。

ポイント

純正グリップヒーター

厳寒の季節には嬉しいグリップヒーターを装備(アクティブラインを除く)。真冬でも薄手のグローブで苦もなく走れてしまうほどグリップが暖かくなる。春秋の夜間走行時にもお世話になる非常に有難いアイテム。

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ポイント

デザイン性の高いタンク形状

自然にニーグリップができるタンク。ニーポジションに沿ってエグられたタンク形状は停車時に見とれてしまう美しいラインを描く。タンク容量は19L(リザーブ4L)と充分でツーリング時も不安なく長距離走行が可能。

K1200R

ライディング状況2005年に登場したK1200Sと並ぶBMWのフラッグシップモデル。163馬力とハイパワーながら乗り手を選ばない優れた走行性能を誇る。

 

DATA--

■エンジン=水冷4ストローク横置き直列4気筒 1156cc
■最大トルク=127Nm/8,250rpmm
■価格=¥1,816,500〜(税込)
「K1200R」の詳細情報を見る(バイクブロス)

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編集部員 ターミー

編集部員 ターミー

数々のバイクを乗り継ぎ現在はハーレー「スポーツスター」、BMW「R80」、YAMAHA「SR」を所有するただのバイク馬鹿。これまでシングルかツインにしか乗ったことがなく、やや偏食気味なのが気にかかるところ。これからの成長を期待する。

モトラッド阪神

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