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90年代の名車が再登場 今回紹介するFXSTCソフテイルカスタム、実はこれ2世代前のエンジンが現行だった1993年から1999年までラインナップされていたモデルだ。2000年にラインナップから消えた後も人気は衰えず、復活の声が切に上がっていたモデルなのだ。FXSTCについて紹介する前に、まずはこのモデルはハーレーの中でどういったポジションにあるモデルなのかについて触れたい。ハーレーはエンジンやフレームなどから大きく5つのファミリーに分けられる。FXSTCはその中の“ソフテイルファミリー”に属するモデルだ。ソフテイルファミリーの特徴は、リアサスペンションが取り付けられていない“ように見える”フレーム形状にある。実際はエンジン下部にリアサスペンションが装備されており、乗り心地に何も不満はない。そうでありながら、戦前、戦後のハーレーの名車たちのような“リジッドマウント(リアサスペンションを装備していないモデル)”風フレームを装備しているのがソフテイルファミリーの魅力の1つだ。
また、ソフテイルファミリーはFL系とFX系に分けることができる。FL系は重厚感溢れるツーリングモデルで、FXSTCの属するFX系はいわゆる“チョッパー”テイストのモデルだと思って欲しい。60、70年代に生まれたロングフォークのチョッパーの魅力を、メーカーの技術力を持って表現したモデルなのだ。FXSTCはそんなメーカーのカスタムバイクとも言えるFX系モデルの1つであり、その中でもっともチョッパーテイストに溢れるモデル。メッキパーツも豪華に奢られており、再登場2年目にして、ハーレーを代表する人気のモデルとなっている。 これぞハーレーダビッドソン
細かい部分の造形についても納得の仕上がりだ。タンクオンのスピードメーターに、各部にメッキがほどこされた1584ccのツインカム96Bエンジンの存在感はもちろん、シートについているハーレーの刻印入りボタンなど、デザインにおいてスキが無い。ここからのカスタムも可能だが、ノーマルでもこれほどの雰囲気を醸し出すモデルは、他のメーカーではなかなかお目にかかれない。これぞまさしくハーレーダビッドソンのモーターサイクル。乗る前からいやが上にもテンションが高まってくる一台だ。
ゆったり、快適、軽快
ハーレーに憧れるなら間違いない選択 FXSTCをオススメしたいのは、やはりハーレーに乗りたいという人に、だ。特にハーレーらしいハーレーというものにこだわりがある人なら、FXSTCは有力な選択肢の一つになるはず。そしてもう一つ、クルーザー系のバイクでツーリングしたいライダーにもおすすめしたい。大きな排気量と安定感ある車体はまさにロングツーリングにうってつけで、心地よい鼓動とストレスのないライディングフィールもあいまって、どこまでも走ってみたくなるモデルだ。また、ゆったりとしたシートとシーシーバーはタンデムツーリングにも向いている。見て、乗って、走って楽しめる1台といえるのではないだろうか。 ハーレーの懐深さを知る バイクは乗るまでその実力はわからない、というがハーレーこそその最たるものではないだろうか。高いネームバリュー、ブランドイメージ、迫力のあるスタイルや豊富なバリエーションを誇るカスタムの面が取り上げられがちだが、スタンダードなバイクとしての実力の高さは思ったほど知られてはいない気がする。今回試乗したFXSTCは乗ってみて初めてわかる作り込みに深い感動を覚えた。走るというバイクの本質においてストレスとならないよう細部まで心配りが見えるだけでなく、それをカスタムテイストのあるルックスの中にまとめているところなど、昨今のハーレー人気の根の部分を見た気がする。伝統的なスタイルに対し敬意を払いつつも、変えることでよりよくなる部分については積極的に進化させていくという、当たり前のようでいて難しいことをさらりとやってのけるハーレーには、奥の深さを感じざるを得ない。乗ればこの道をどこまでも旅してみたくなる…FXSTCはそんな気持ちにさせてくれる魅力的なモーターサイクルだ。 FXSTC ソフテイル・カスタム
DATA-- ■エンジン=空冷OHV 45°Vツイン 1584cc |
Bros.Editorial Team バイクブロス発行各誌の編集部から、乗りたがりクンたちが結集! 写真の4人を中心に、メンバーが自在に増殖するアメーバ的チームだ。みんなで乗って遊んで、今回はむーやん(右上)が担当。
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