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“スーパースポーツ”の代名詞的存在 高次元のスポーツ性、機能美、それを操ることの感動。つねにクラスをリードしてきたCBR1000RRは、もはや“スーパースポーツ”というカテゴリーの代名詞とも呼べるべき存在だ。欧米で販売が開始されたCBR900RRの後継モデル。2006年のMotoGP(二輪ロードレース世界選手権)最高峰クラスでチャンピオンを獲得したレース専用マシン「RC211V」で培われた技術を随所に取り入れたハイスペックマシンである。カタログには「Racing DNAが息づく」、こんなキャッチコピーが使われている本気度満点のモデルだ。 スーパースポーツにありがちな
白×赤×青のトリコロールカラーが採用された限定モデル「CBR1000RR・スペシャル」はレーシングムード満点。いかにもスポーティな、まるで自信に満ち溢れているかのようなその戦闘的な面構えから、血統の確かな純粋なスーパースポーツであることをボクは理解できた。「よーし、一丁、走り込んでみるか」と、全身にみなぎる躍動感みたいなものが、ボクをすぐにその気にさせてくれる。どんよりと雲がたれ込む真冬の東京。フルフェイスヘルメットをかぶり、CBR1000RRで首都高に上がってみよう。
クラッチをつなげば、低速からトルクフルで非常にマイルド。ハイパワー&ハイスペックなバイクにありがちな神経質さがまったくない。アクセルの微妙な操作にもしっかり反応してくれ、思った通りに自由自在に操れる。ハンドリングは素直で、行きたい方向に簡単に向きが変わる。タイトコーナーでも恐怖心を持つことなく、どんどんアクセルを開けていくことができた。ひとことで言うならこのバイク、扱いやすいのだ。渋滞の環状線をレインボーブリッジから抜け出し、ボクは遠くに大きな海を見た。有明ジャンクションの右コーナーをムキになって走りたかったボクの期待通り、CBR1000RRは思いのまま走り抜ける。唸りを上げる直4エンジンを立ち上がりから引っ張れば、レッドゾーンの10,000回転までスムーズに吹け上がる。さっきまでの退屈な時間は、もうとっくに後方へ置き去りにしてしまった。久しぶりに感じる、“熱い”バイクだ! MotoGPマシンから受け継いだパフォーマンス CBR1000RRは、レーシングマシンから受け継いでいるアルミ製のフレームやエンジンなど、最先端技術が惜しみなく投入され、ホンダのつくるバイクの中でもトップクラスの高性能を持っている。サーキットを走るスゴ腕の人や、ワインディングをガンガン走る人にとってはまさに“夢のバイク”であり、スーパースポーツクラスを常にリードし続けている。
そんなもの凄いハイスペックマシンなら、ビギナーには無縁なのかと言われれば、そうじゃないと言い切れるのがこのバイクのスゴイところ。どんなレベルのライダーが乗っても扱いやすく、誰が乗ってもそこそこのハイペースで、しかも安全に走れてしまうのだ。これは、軽量でコンパクトなエンジンや、適度なしなやかさを持った軽量・高剛性のアルミツインチューブフレームなど、随所に惜しみなく投入された最先端技術のおかげ。シートカウルの下からサイレンサーを覗かせるセンターアップ・エキゾーストシステムは、車輌の重心などを考え抜いて採用されたシステムだ。左右の重量の均等化を図るとともに、コーナリング中はより深くマシンを傾けることができるなど、良いこと尽くめ。タイヤも、このマシンのために専用開発したものが使われているのだ。
CBR1000RR
DATA-- ■エンジン=水冷4ストロークDOHC4バルブ4気筒 998cc |
バイク雑誌編集部員を経て、現在はフリーライター/編集者として、あらゆる二輪雑誌に携わる。16歳で中型二輪免許を取得し、18歳で限定解除。高校生の頃から日本全国を駆け回り、アメリカやタイなど海外ツーリングの経験も。
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