バージンバイク
キャラクター&歴史

熱き4気筒の血統を受け継ぐ
人気ナンバー1ビッグネイキッド

1968年10月、第15回モーターショー。Hondaはここに1台の衝撃的なマシンを展示した。ディスクブレーキ、4本のエキゾーストパイプ、そして量産車世界初のOHC直列4気筒エンジン。「Dream CB750Four」だ。OHV2気筒が全盛だった当時、4発(4気筒エンジン)のナナハンは世界中のライダーを魅了した。その衝撃的なデビュー以来、CBは進化し続け、1992年に「走る者の心を魅了する感動性能を有すること」というキーコンセプトを設定したプロジェクトBIG-1のもと、水冷インラインフォーを搭載した「CB1000Super Four」が誕生した。そこから6年が経ち、進化と熟成を重ねたエンジンは1998年に1300に排気量アップ。走りのパフォーマンスとともに細部までクォリティにこだわり、ますますネイキッドスポーツの魅力を増幅。人気ナンバー1ビッグネイキッドの座はもちろん、大型二輪車の販売台数でもトップを快走し続ける。なお、ハーフカウルを見にまとった「CB1300SUPER BOL D'OR」も派生モデルとしてラインナップされている。

特徴

Hondaでしか味わえない直4の味わい
逞しいタンクの造形に男らしさを感じる

車輌詳細ボクがオートバイマニア(オタクというのか!?)だからだろうか。Honda“CB”というネーミングが付けられているモデルは特別な存在に思える。その“CB”の最大排気量モデルであるからには、Hondaいやいや日本のオートバイの代表格のように感じてしまう。今回乗った“CB”は60年代後半に登場した元祖CB750FOURではなく、最新モデルであるCB1300SFだが、Hondaの伝統を受け継いだ由緒正しいモデルであることを考えると、バイクに対する尊敬の念みたいなものが湧いてくる。正直に言うと、どちらかといえばHondaCB派というよりもカワサキZ派であるボクだが、やはり“CB”に対する憧れのようなものは心のどこかでいつも存在している。

 

新世代CBは「PROJECT BIG-1」という名のもとにはじまったシリーズで、初代は1992年に登場したCB1000SF。当時これを見たときボクは「なんて大きいバイクなんだ」って驚愕したことを思い出す。当時18歳のボクは、大きさなら負けないカワサキのGPZ1000RXに乗っていたが、ネイキッドスタイルならではの“男らしさ”というか“迫力”、“存在感”に圧倒された。特にガソリンタンクの太さ、力強さが印象的だったことを鮮明に覚えている。あれから15年が経ち、今回最新モデルに乗る機会を得た。途中、マイナーチェンジが繰り返され、そのつど乗る機会があったが、その度にタンクのボリューム感を強く感じる。新しくなる度に軽量化が図られ、各部がスリム化されるのだが、いつだってCB1300SFのタンクは太くて逞しいのだ。

 

さぁ、エンジンを始動させよう。目覚めたエンジンに注意を向けると、エンジンからのノイズがまったくないことに気付く。聴こえてくるのは混ざり気のない純粋な排気音そのものだけ。こういったところからもHondaがつくるオートバイの精密さを感じることができる。特にシフトを入れた時のタッチは滑らかで、ギアがシフトドラムにしっかりと入っていく様子が想像できる。走行音規制が厳しくなって、開発陣が余計な音を徹底的に排除した結果が、こういうところに現れているのだ。水冷式の直4エンジンはいたってスムーズ、そして低速からパワフルだ。躍動感溢れるキレイな吹け上がり方、全域で落ち込むところのない軽快さ、直4はやっぱりHondaがいい。これはボク自身が昔から感じていることで何の根拠もないのだが、Hondaの直4のフィーリングは他社では味わえない。どんなステージを走っても、アクセルを開ければドーンと車体が前に加速し、ブレーキをかければガツッと停まる。コーナリング中もしっかりとしたトラクションを感じられるから、安心してアクセルが開けられる。安定感のある抜かりのない高性能さで、扱いにくさがあるわけでもなく、“走る・止まる・曲がる”といったトータルバランスが非常に高い。さすがはHondaの“CB”である。股ぐらに図太いモノを抱え込み、ストリートを颯爽と駆け抜ける。CB1300Super Four、これは男のための乗り物だな。

走りの醍醐味を存分に味わえる
絶妙なライディングポジション

鉄のフレームにフューエルインジェクションを組み合わせた1284ccの水冷4気筒エンジンを搭載。マフラーは右側1本出しの集合タイプで、リヤショックは2本というビッグネイキッドの定番スタイル。ライディングポジションについても徹底追求。ライダーの腕の角度や足の曲がり具合、前傾角度などの検証を行い、自由度の高い乗車姿勢が取れる。さらにサイドカバーの幅を狭めることで、シート高を変えずより安心感のある足つき性も実現している。ウインドプロテクション効果の高いハーフカウルを見にまとったCB1300SUPER BOL D'ORもラインナップされ、それぞれにABS仕様が存在する。

 

2007年モデルのスタンダードカラーは、伝統の「赤×白」と鮮やかなブルーメタリックの2色を採用するが、嬉しいのがユーザー自らが好みのカラーを選べる“カラーオーダープラン”。青、白、黒の車体色、そして金か黒のホイールカラーをお好みで組み合わせてオーダーができるというわけだ。シンプルなネイキッドスタイルというだけあってカスタムも楽しみのうちのひとつ。ホンダモーターサイクルジャパンでは、無限の各種リプレイスパーツを販売。チタンマフラー、エアロスクリーン、アルミ製ステップ、ハンドルホルダーなど魅力的なパーツが揃っている。モリワキやヨシムラのエキゾーストシステム、オーリンズの高性能サスペンション、PIAAのHIDヘッドライトキット、アクティブのフェンダーレスキットなどもチョイスできる。

ポイント

迫力ある大容量タンク

「PROJECT BIG-1」のシンボルである大きなフューエルタンク。圧倒的な存在感を演出している。容量は21リッターを確保し、航続距離は長い。ロングツーリング時にも嬉しいサイズだ。

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ポイント

1.3L水冷DOHC直4エンジン

フューエルインジェクションと組み合わされた水冷の直列4気筒エンジン。トルクフルな低中速で、ビギナーにも扱いやすい。当然ながら高速走行も楽にこなせるほどのポテンシャルを秘めている。

ポイント

ステンレス製集合管

エキゾーストシステムは4-2-1とし、バフ仕上げのステンレス製サイレンサーを装着。迫力のサウンドを残しつつ、不快な低周波の音をクリアに。エンド部分はアルミダイキャストで製作した。

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ポイント

高い制動力を持つブレーキ

フロントブレーキは軽量、大径φ310mmのフローティングディスクブレーキをダブルで装着。ABS仕様もラインナップされており、急制動時のタイヤロックを防ぐ信頼性の高いブレーキを選択可能。

CB1300 SUPER FOUR

ライディング状況伝統の「CB」の名を受け継ぐHondaネイキッドモデルの最高峰。底知れないポテンシャルを秘めつつも、初心者にも扱いやすいバランスの高さが人気の秘訣。ABS仕様もアリ。

DATA--

■エンジン=水冷4ストロークDOHC4バルブ 1284cc
■最高出力=100ps/7,000rpm ■最大トルク=117Nm/5,500rpm
■価格=¥1,060,500(税込) ※ABS仕様は¥1,134,000)
「CB1300 SUPER FOUR」の詳細情報を見る(バイクブロス)

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青木 タカオ

青木 タカオ

バイク雑誌編集部員を経て、現在はフリーライター/編集者として、あらゆる二輪雑誌に携わる。16歳で中型二輪免許を取得し、18歳で限定解除。高校生の頃から日本全国を駆け回り、アメリカやタイなど海外ツーリングの経験も。