バージンバイク
キャラクター&歴史

あの人気モデルがフルモデルチェンジ
さらに進化したポテンシャルと快適性能

今やバイクの1ジャンルとして確固たる地位を築いたビッグスクーター。その中でもトップクラスの人気を誇るモデル「フォルツァ」は外せない1台だ。特に2004年に発売されたモデルは圧倒的な支持を受け、国内販売で37ヶ月にわたってトップという記録を持っている。そして2007年12月、満を持して新たに登場したのが今回インプレッションを行う新型のフォルツァZ。

 

昨今、ビッグスクーターはその人気に後押しされるように驚くべきスピードで高機能化と快適性の進化が行われ、それぞれのメーカーの技術や個性が色濃く反映されている。フォルツァZは前モデルにおいて、スマートキーや電子制御式CVTを採用するなど先進の機能が搭載されていた。今回のモデルでも新設計のエンジンにバイクでは世界初となる負荷判別機能を採用したオートシフトモードを搭載するなど、またしても一歩先行く実力を感じさせるモデルとなっている。開発コンセプトには「プレミアム・カンファタブル・2シーター」というキーワードが設定され、フォルツァシリーズらしい流麗なスタイルと、これまで以上に使って便利、乗って快適な機能性を追及しているのも見逃せない。期待に高まる胸の鼓動を抑えつつ、フルモデルチェンジしたフォルツァZの実力を早速体験してみることにしよう。

特徴

最高級の質感とユーティリティを追求した
本物のラグジュアリー・2シーター

車輌詳細スキの無い完成度、これがフォルツァZのファーストインプレッションとしたら、少し言い過ぎだろうか。基本的には前モデルのボディラインを踏襲しているが、より凝縮されたカタマリ感のあるボディは、スリムでありながら十分に存在感のあるスタイルを演出。テールやヘッドライトまわりも二灯式に丸型テールとなっているが、それぞれシャープさを増したラインを与えられており、リアまわりはより車体の中心軸に寄せることによってスポーティなイメージを確立している。無駄の無い流麗なライン、というのはこんなフォルムのこと指すのだろう。

 

ユーティリティの充実度は、ルックス以上に完成度が高められている。フルフェイスヘルメットを2個収納してもまだ余裕のあるシート下収納は、コンソールパネルのボタン一つでオープンし、荷物の出し入れが容易に行える。また、フロントの収納は2分割されており、左側についてはこれもグローブをしたまま押せるボタンで半ばまで開き、一度押し込むことでさらに開口部が拡大する。この効果は抜群で、高速道路の料金所でもカードさえ用意しておけば、スムーズに通行できてしまう。また、フロントカウルには最近流行のオーディオ用インストールスペースがあらかじめ設置されており、純正オプションオーディオのスムーズな装着が可能になっている。メーターパネルはアナログ指針に液晶のインフォメーションディスプレイを採用したもので、イメージとしてはハイクラスのセダンを思わせる仕上がり。あと、忘れてはならないのはシートの着座感で、長時間の走行でも疲労を感じにくい適度なクッション性が確保されており、フィット感も上々だ。タンデムシート側も同様で、このバイクが「2シーター」であることを実感させてくれる。この完成度、質感、充実度はまさにラグジュアリーという言葉にふさわしいだろう。

ポイント

手元で走りを手軽にコントロール

フォルツァZに採用されているシフトモードは、通常走行のDモード、スポーツ向けのSモード、7速マニュアルモード、そしてスロットル操作に合わせ自動でシフトチェンジを行うオートシフトモードだ。スタイルに合わせて好みの走りを楽しめる。

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ポイント

オーディオインストールにも対応

従来であれば穴あけなど大幅な車体加工が必要だったオーディオ機器。しかし、フォルツァなら純正状態でインストールに備えている。ホンダアクセス製のオーディオキットなら、ルックスを損なうことなくスマートな装着が可能だ。

ポイント

情報満載の多機能メーター

スピード指針とタコメーターはアナログ、その他情報はセンターの液晶部分に表示される。シフトモードやポジションはタコ内に表示され、メーターともども夜間視認性も良好だ。液晶部分にはリアルタイムに燃費を表示する機能も搭載している。

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ポイント

タンデムツーリングも余裕の収納

シート下の収納は、63リットルと十分余裕のある広さ。今回の取材ではカメラ入りのデイパック2つと三脚を収納したが、まだ搭載が可能なほどだ。フロントコンパートメントもあわせればタンデムの一泊ツーリング程度なら余裕だろう。

試乗インプレッション

マニュアルモデルに劣らない
エキサイティングなパフォーマンス

車輌詳細さて、装備の充実度ではまさに国内トップクラスと呼べるフォルツァZだが、バイクにとって重要なポイントの走りについても、これまでのモデルとは少し違う。始動から走りはじめまで、エンジンはどこまでもスムーズ。単気筒にありがちな手が痺れるような振動はしっかりと抑えられており、実にジェントルなフィーリングに仕上げられている。サスペンションもコシのある設定となっており、多少の舗装の悪さでも不安を覚え難く、ストリートに走るにあたっては十分過ぎるほど。高速道路の大きな継ぎ目ではさすがに軽いショックはあるものの、基本的には心地よくクルージングを楽しむことが可能だ。ホンダならではの前後連動ブレーキの制動感覚も分かりやすく、安心してブレーキングを行うことができる。

 

車輌詳細だが、フォルツァZの走りの良さを楽しむ真の要素はそこではない。前モデルで電子制御式CVTの採用でマニュアル的な走りを楽しめたが、新たに装備された負荷判別機能によるオートシフトモードは驚きの一言。これはバイクのスロットル開度、速度、エンジン回転数から負荷を自動的に判定し、適切なシフトチェンジを行ってくれるシステム。今までのオートマチックと違い、走行状態にあわせた自然な自動変速が特徴だ。例えば、一定のアクセル開度で走行中、追い越しをしたくなったからといってマニュアルモードに変える必要はない。今までより大きくアクセルを開けるだけで自動的にシフトチェンジし、力強い走りが楽しめる。このモードの効果はすばらしく、街中では力強い加速から巡航モードへの推移をスムーズに行い、高速道路ではストレスの無い加減速を実行。坂道やワインディングでも適切な回転域を保った走行が手軽に行えてしまうのだ。スクーターでどうしてもネガな部分とされやすい加速・減速・傾斜路走行においてマニュアルミッションに勝るとも劣らない走りを楽しめる。このライディングフィールは、今までのどんなモデルにもなかった、フォルツァだけのエキサイティングなパフォーマンスだ。

こんな方にオススメ

街乗りからツーリングまで余裕で応える
乗る人を選ばない多才なプレイヤー

フォルツァZは、これまでビッグスクーターを乗ってきた人や、これから乗ろうという人には自信を持ってすすめられる一台。収納性、利便性についてはほぼ満点に近く、走行性能においては前モデルと比べても一線を画したものを持っている。ルックス面こそ好みが出るが、スペックとしては現時点でも求められるトップクラスの実力派だ。また、スポーツバイクユーザーの乗り換えとしても面白い。シームレスに切り替えられる各変速モードやスムーズなシフトチェンジは今までと違うライディングの楽しさがある。走行ステージは街乗りがメインとなるが、大容量の積載や快適なタンデムシートは、ツーリングでも活躍することは間違いない。各方面に対する才能は十分、これをどうやって活用していくかは乗り手次第といえるだろう。

総合評価

ビッグスクーターへの視線が変わる
新しいエクスペリエンスの獲得

最近のビッグスクーターの進化には目を見張るばかりだ。ただの便利な乗り物、と見られがちだった昔とは違い、オートマチックなシフトを基本とし、乗りやすい着座姿勢となっているだけでその実は新しいスポーツバイクに近い。フォルツァZのシフトモードの進化はまさに舌を巻く完成度で、スロットルとダイレクトに連動するオートシフトのフィーリングは、スポーティなライディングの域へと達している。そろそろ「ビッグスクーターだから…」などといった色眼鏡は捨て置くべき時期に来たのかもしれない。進化したフォルツァの完成度と実力の高さは、ただ見ているだけでは完全には伝え切れないものがある。ビッグスクーターというカテゴリが登場して10年が過ぎ、本物は確かに実力を高めてきている今、フォルツァZは一つのベンチマークといえるのではないだろうか。百聞は一見にしかず、この驚きをできれば一度体感して欲しい。

FORZA Z

モデルイメージ国内ビッグスクーターの中でも最大級の人気を誇るフォルツァZがフルモデルチェンジ。環境性能高めた新型エンジンと、世界初の負荷判別機能を搭載したオートシフトモードを採用。利便性の高さとスポーティな走りを実現した一台だ。

DATA--

■エンジン=水冷4ストロークOHC単気筒 248cc
■最高出力=22PS/7,500rpm ■最大トルク=22Nm/6,000rpm
■価格=¥693,000(税込) ABSモデルは¥756,000(税込)
「フォルツァZ」の詳細情報を見る(バイクブロス)

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Bros.Editorial Team

Bros.Editorial Team

バイクブロス発行各誌の編集部から、乗りたがりクンたちが結集! 写真の4人を中心に、メンバーが自在に増殖するアメーバ的チームだ。みんなで乗って遊んで、今回はむーやん(右上)が担当。