バージンバイク
キャラクター&歴史

国産ネイキッド最大排気量
油冷のモンスターネイキッド

「最大排気量」という言葉に憧れを抱いたことはないだろうか? どのバイクよりも大きなエンジンとパワーを乗りこなしてみたい、ライダーならそんな思いを一度は胸に浮かべたことがあるはず。GSX1400は、まさにそんな思いを具現化したようなバイクだ。国内ネイキッドモデルで最大の排気量を誇る、油冷1401ccエンジンを与えられたGSX1400は、まさにモンスタークラスのネイキッド。遡れば1985年のレーシングマシン・GSX-R750に搭載されて以来、脈々とその伝統が受け継がれてきた名機の最後の油冷マシンだ。最近のネイキッドマシンは、進化するスーパースポーツの影響をうけ次々と先鋭化していっている。しかし、その中でGSX1400は古式ゆかしいともいえるスタンダードなネイキッドだ。ビッグマシンであることを主張する大柄なボディに、スズキの伝統を体現するエンジン。この組み合わせがどのような走りをみせてくれるのか? いやがうえにも期待が高まるというものだ。

特徴

スタンダードなスタイルに
秘めたスキの無い完成度

車輌詳細GSX1400を一目見て、誰もが感じるのは圧倒的なまでの「大きさ」だ。マフラーやタイヤ、ヘッドライトからシート周りまで、中型クラスとは違う存在感に息を呑む。国産ネイキッドの基本とも言えるダブルクレードルフレームに収まったDOHC4バルブの油冷エンジンは、1401ccという排気量にふさわしい威圧感を見せつけている。しかし、見た目だけで判断してはいけないのがGSX1400の凄いところだ。「大きいな」と思いながら近づいてみると、低く抑えられたシートが絞り込まれていることや、ハンドルポジションがごくナチュラルであることに気づくだろう。そして、またがってみて分かることはコンパクトだということ。見ていただけでは分からない、近づいてこそ分かるGSX1400最大の特徴、それはこの大きさをはじめとした「意外性」だ。

 

一見してスタンダードに見えるメーターは、俊敏なレスポンスを実現するステッピングモーターを採用。サスペンションはスポーツバイクに匹敵するフルアジャスタブルタイプで、ライダーの求めるセッティングを追及できるように配慮されている。レバーは当然のように調整式を採用し、レバー自体もきっちりと肉抜き済みだ。日常性の面でも抜かりは無く、シートを外せばこれまでのネイキッドバイクでは見たことも無い余裕の収納スペースを実現している。シート自体もコシのあるもので、カタログによると別層のクッションが仕込まれているとのことだ。その他にも細かいところ上げれば、燃料系の装備やイモビライザーなど、スキの無い作り込みに驚かされてしまう。大きさで語られることの多いGSX1400だが、もっとも注目すべき点はこの完成度ではないだろうか。

ポイント

国産ネイキッド最大の排気量

DOHC4バルブ・油冷1401ccという国産ネイキッドバイク最大の排気量を誇るエンジン。5000回転で最大トルクを発揮するエンジンの余裕はまさに圧倒的といえるだろう。油冷独特の力強いフィーリングも魅力的だ。

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ポイント

240km/hフルスケールメーター

メーターは180km/hでなく240km/hのフルスケール仕様。実際に使い切ることはないが、それだけのポテンシャルを感じさせてくれる。照明はLED、指針はステッピングモーター採用で視認性良好。

ポイント

存在感のメガホンマフラー

発売当初は二本出しだったGSX1400だが、マイナーチェンジで4-2-1タイプのメガホンマフラーに変更された。大排気量マシンらしく極太で迫力のあるデザインだが、排気音は意外にジェントルで控えめ。

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ポイント

余裕のシート下収納スペース

バッテリー位置を下げることで、他のモデルにはない大容量の収納スペースがシート下に。500mlペットはもちろん、カッパや一泊ツーリング程度の荷物なら収納できてしまう。なんと長尺ものは600mmまでOKだ。

試乗インプレッション

余裕が作り出す今までにない
心地よいライディングシーン

車輌詳細「こんなにバイクって快適なものだったのか!」。それがGSX1400のファーストインプレッション。大柄にみえてコンパクトな車体にまたがり、クラッチを軽くつなげば、大排気量エンジンが生み出す莫大なトルクが車体を軽く押し出す。とにかく一度動き出した後の軽やかさは、見た目や国産最大排気量、などといったことをすっかり忘れさてくれるものだ。特に低速から中速域にかけてのなめらかな加速は素晴らしく、GSX1400のフューエルインジェクションと、ECMによって制御されるSDTV(スズキデュアルスロットルバルブ)の完成度の高さをには目を見張るばかり。もちろん、ただスムーズなだけでなく、油冷エンジンがもつ硬質で力強いレスポンスはしっかりと楽しめるようになっており、水冷でも空冷でもないスズキ独自の鼓動を感じさせてくれる。

 

車輌詳細今回の試乗では街中を中心に郊外まで走ったが、どのステージも不安なく走れる上に余計なストレスを感じさせない。絶対的な速度という面では最新スポーツにはかなわないが、ストリートにおいて十分に「盛り上がる」回転域まで使えるGSX1400は、エンジンを使って走る楽しさがある。トルクとレスポンスの良さの効果は抜群で、右手にあわせて自在に操れることができるのだ。その結果が生み出すライディングフィールは快適の一言。タイトな峠に入ってしまうと重さのネガな面が出るかもしれないが、それ以外のシーンで不満を感じることは少ないはず。ポジションも見た目よりコンパクトで、走り出せば一体感は高い。ただ、少しだけハンドルが遠めに感じるのが玉にキズかもしれないが、これは後からでも調整が効くもの。それよりも、見た目に似合わぬ軽快な走りと乗りやすさには驚くばかりだ。

こんな方にオススメ

乗ってこそわかるこの実力
完成された一台を求めるならぜひ

大きさや力強さなどスペックに目を奪われがちな一台だが、しっかりと作りこまれた完成度の高いネイキッドだ。GSX1400は、これからビッグバイクを楽しむ人にも、今まで乗り継いで来た人にもオススメできる一台。中でもツーリングを楽しむ人にはもってこい。走りのよさはもちろんのこと、収納性の高さやリア周りに使いやすいように配置されたフック、乗り心地の良いシートはツアラーとしての高い実力を感じさせる。あと、忘れてはならないのが国内ビッグネイキッドで唯一の6速ミッション搭載車というポイント。今回の試乗では堪能するまでに至らなかったが、ロングツーリングではさらに快適さを高めてくれるに違いない。

総合評価

乗りやすくて楽しい
珠玉のビッグネイキッド

大きなバイクを思うがままに走らせる。GSX1400はそんな夢を現実にしたモデルだ。確かにエンジンを止めたときの重さや、車体自体の大きさを感じてしまうことはある。しかし、走り出した時の乗りやすさと快適さは何者にも代えがたい。大きなトルクを右手で自在に引き出すことを許してくれる余裕は、GSX1400ならでは。また、油冷エンジンの個性とも言える力強いレスポンスは、ついついエンジンを回したくなる悦びを与えてくれる。スタンダードなスタイルの奥に秘められたこの高い完成度は、乗ってこそわかる素晴らしさだ。ルックスの華美や、極限を追求するポテンシャルだけがバイクの実力や魅力ではない。走るというバイクにとって最も大切なことを楽しく、快適にしてくれるGSX1400はビッグバイクのひとつの到達点といえる。二本サス、大排気量、ネイキッドという国産モデル定番の図式の中で磨き上げられた珠玉の一台、それこそがこのGSX1400ではないだろうか。

GSX1400

モデルイメージ4気筒ネイキッドモデルで最大排気量の1401cc油冷エンジンを搭載。クラス唯一の6速ミッションを搭載し、スポーツ性と快適性を両立。スズキの伝統と最新技術が融合した一台だ。

DATA--

■エンジン=油冷4サイクル直列4気筒 1401cc
■最高出力=100ps/6,500rpm ■最大トルク=126Nm/5,000rpm
■価格=¥1,047,900(税込)
「GSX1400」の詳細情報を見る(バイクブロス)

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Bros.Editorial Team

Bros.Editorial Team

バイクブロス発行各誌の編集部から、乗りたがりクンたちが結集! 写真の4人を中心に、メンバーが自在に増殖するアメーバ的チームだ。みんなで乗って遊んで、今回はむーやん(右上)が担当。