バージンバイク
キャラクター&歴史

大排気量が圧倒的な存在感を見せる
新世代のクルージングマシン

アメリカンバイクというカテゴリーの中で、ひときわ大きく輝いているモデルといえばヤマハのXVシリーズは外せない存在だ。特に1000ccを超える輸出用モデルは国外の評価も高く、その中でもロイヤルスターなどは各国に大規模なオーナーズクラブが結成されているほど。Vツインエンジンにロー&ロングという基本を抑えながらも常に新しいデザインや機能を取り込んできたXVシリーズは、アメリカンというカテゴリーにいながらもそれ以上の何かを感じさせてくれる。今回試乗した「XV1900Aミッドナイトスター」も、一目見ただけで「何か」を感じさせる圧倒的な存在感を持っている。大排気量が多いクルーザーの中でもずば抜けて大きい1,854ccのエンジンと、曲線を多用したスタイリッシュなたたずまいは、凡百のモデルにはない迫力。「そこにあるだけ」でここまで圧倒されるバイクにはなかなかお目にかかれないだろう。“センシャル・パフォーマンス&エキサイトメント”というコンセプトのもと、ヤマハクルーザーの集大成として既存のカテゴリーや概念を越えるべく生み出された、フラッグシップモデルと呼ぶにふさわしい一台、それこそがこの「XV1900Aミッドナイトスター」だ。この美しく輝く巨躯がどのような走りを見せてくれるのか、跨る前から期待が高まってしまうもの仕方ない。

特徴

流れ行く曲線とクロームが奏でる
比類なき美しさのストリーム

車輌詳細1854ccという巨大な排気量を誇るエンジンと、それを抱える全面アルミ鋳造のダブルクレードルフレームは骨太さを感じさせる。流れる風をイメージしたというフェンダー・タンク・シートの流れるラインが、大きさだけにとどまらない調和した美しさを演出している。中でもヤマハクルーザー初となる溶接跡の見えないフランジレスタイプのティアドロップタンクの滑らかさは特筆もの。メーターパネルの角の処理からタンクエンブレムまで、フロントからの滑らかな流れを崩さない仕上がりは、それだけで所有欲を大いに満たしてくれるだろう。また、ふんだんに使用されているクロームパーツのクオリティも高く、映りこみから光の反射までまさにパーフェクト。

 

特にヘッドライト回りはクルーザーには珍しい逆滴型のヘッドライト形状を採用。クロームで統一することによって、個性的な表情とクルーザーモデルらしい個性を感じさせてさせてくれる。レンズ類もホワイトやクリア系カラーでクロームとの違和感が無いようにまとめられており、一分のスキも感じさせない。ちなみに、インプレッション当日は絶好の快晴で、冬の日差しを浴びたXV1900Aは光の反射によりまるで宝石のようにまばゆく輝いていたことを付け加えておきたい。大きさや迫力だけでなく、滑らかなボディラインとクロームが放つ輝きは、比較対照を探すのが難しいほどの美しさ、というのは少しおおげさすぎるだろうか。休憩中にじっと眺めているだけでも楽しい、それほどクオリティの高い質感を持っており、乗るだけではなく所有感をも満足させてくれるバイクだ。

 

ポイント

迫力と美しさを兼ね備えたエンジン

1854ccのエンジンは空冷で、冷却を担う13枚のフィンの表面は一枚一枚NC加工され、光の当たり具合でゆらめくように表情を変える。また、各カバー類も徹底的にバフがけされているのも見逃せない。

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ポイント

さりげなく高級感を演出するメーター

薄型のメーターパネルはティアドロップタンクに埋め込まれている。文字盤に個性を感じるスピードメーターのほか、タコメーターとフューエルメーターを内蔵。もちろんライダーが映りこむほどのクロームメッキ仕上げ。

ポイント

ゆったりと座れる大型のシートが快適

フロントフェンダーからタンクにかけて流れていくラインに組み込まれたシートは、デザインの秀逸さだけでなくクッション性抜群。ホールド感も良く、長距離のライディングでも疲れにくい。

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ポイント

機能と美しさを両立するエキゾースト

XV1900のエキゾーストは低中速でのトルクアップを実現するEXUPと環境基準を満たすための触媒を内蔵済み。しかし、それを感じさせないカスタムテイストの2in1タイプとなっている。

試乗インプレッション

大排気量ならではのあふれ出るトルク
余裕ある走りを楽しめるクルーザー

車輌詳細一目見ただけで強烈な印象を覚える大柄な車体に跨ってみる。ハンドルこそ体が小さい人には少々苦しいポジションとなっているが、足つきは良好で取り回し時に気になった329kgという重量も重心が低いためか乗ってしまうと気にかからない。エンジンを掛けてみると、大排気量モデルでありながらサウンドは非常にジェントルでやわらかなもの。始動時やアイドリング時の振動も抑えられており、鼓動以外の余計なノイズをしっかりと抑えたものとなっている。標準装備のステップボードに足をかけ、ギアを入れて走り出せば豊かなトルクとあいまって、きわめてスムーズな加速見せてくれた。

 

車輌詳細 スロットルを大きく開けたときの力強さはさすがと思わせるものがあるが、常用域でのライディングフィールはシルキーと呼ぶにふさわしいもの。どこまでも滑らかにパワーを発揮し、太いトルクのおかげで余分なギアシフトも発生せず、どこまでも走り続けたくなる快適さを味わうことができる。また、サスペンションとブレーキ性能についても申し分なく、軽い操作や入力でコントロール可能。このあたりのダイレクトなフィールは、アメリカンバイクというよりスポーツモデルに近い感覚がある。クルージングのような余裕ある走りだけでなく、指先で感じる繊細なライディングにも応える奥深い性能は、XV1900Aが次世代のクルーザーであることの証明といえるかもしれない。

こんな方にオススメ

一味違うクルーザーが欲しい人に
車格、トルク、パワーともに規格外

これまでのアメリカンやクルーザーといった既存のカテゴリーに満足できないなら、枠におさまらない素質を感じさせるXV1900Aは間違いなくオススメできる選択肢だ。また、この余裕のある車格とパワー、トルクならロングツーリングにも最適。街中では少し窮屈かもしれないが、ツーリングロードにおいてはすぐれた快適性能を発揮してくれる。一度ギアを決めてしまえば圧倒的トルクでオートマチック感覚な走行が可能なので、ゆったりと走るにはいいがスポーツ派のようなライディングをする場合は物足りない場合も。また、他に見ないスタイルなのでルックスにビビビッときたら是非一度懐の深いライディングフィールを一度体験して欲しい。

総合評価

ライダーの欲望を満たす
まさに新世代を感じる一台

とにかく「美しいバイク」というのがXV1900Aミッドナイトスターの印象だ。流れを感じるグラマラスなボディラインに、ふんだんに使用されたクロームの輝きは思わず見とれてしまうほどで、乗り手の所有欲を大いに満たしてくれる。いざ跨って走り出せば、大きさを忘れさせてくれる上質の走りを味わえるモデルとなると国内外あわせても少ない。エンジンの鼓動感という面ではハーレーに比べると薄味かもしれないが、既存の枠を超えようとするデザインとパフォーマンスはこのモデルだからこそ楽しめるもの。人気のカテゴリーだけにライバルは多いが、ミッドナイトスターは間違いなくその中でも頭一つ抜きん出たモデルだ。個性、ルックス、性能、所有欲などライダーがバイクに求める欲望をここまで高基準で満たしてくれるモデルはなかなかないはず。クルーザーのニュージェネレーションを感じたいと思うなら、このバイクはおそらく避けては通れない一台と言えるのではないだろうか。

XV1900A

モデルイメージ「センシャル・パフォーマンス&エキサイトメント」をコンセプトに生み出された、ヤマハ製クルーザーの集大成モデル。クルーザーとしての基本は押させえつつこれまでの既成概念を取り払い、独自技術を取り入れたフラッグシップモデルだ。

DATA--

■エンジン=空冷4ストロークOHV4バルブV型2気筒 1854cc
■最高出力=90ps/4,750rpm ■最大トルク=155.1Nm/2,500rpm
■価格=¥1,627,500(税込 プレスト参考価格)
「XV1900A」の詳細情報を見る(バイクブロス)

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Bros.Editorial Team

Bros.Editorial Team

バイクブロス発行各誌の編集部から、乗りたがりクンたちが結集! 写真の4人を中心に、メンバーが自在に増殖するアメーバ的チームだ。みんなで乗って遊んで、今回はむーやん(右上)が担当。