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カフェレーサーに魅了され 『カフェレーサー』という言葉が一番似合うのが英国車。なかでもトライアンフは100年以上の歴史を持ち、’60〜’70年代を代表するブランドだ。オートバイをかじったことがある人であれば、あのバーチカルツインエンジンを思い浮かべるのではないだろうか。そんなトライアンフをはじめとする古い英国車を専門に扱ってきたのが、東京・港区にある「ブリティッシュビート」だ。店主の鈴木克直さんは、若い頃に手に入れた「ノートンコマンド」がきっかけで英国車の世界にハマり、自分で英国車専門ショップまで開いてた筋金入りの英国車フリーク。そんな鈴木さんに英国車、なかでもトライアンフの世界観を伺った。 ロングタンクにロケットカウル
しかし、いろいろなバイクに乗って20代になると、なんとなく16歳でノートンを見たときの衝撃を思い出してしまって。今度は実際にノートンを買ってしまいました。というのもその頃、海外のバイクの情報が載っている雑誌があったんですが、そこにカフェレーサーの写真がいっぱい出ていたんですよ。ロングタンクでカウルが付いていて…。サーキットを走るようなバイクが街の中を走っていることに惹かれましたね。当時、国産車にはそんなバイクはなかったですから、その姿形にすっかり虜にされてしまいましたよ。ノートンを手に入れてからは、どんどん自分でメカニズム的なものにも興味を持っていろいろ覚えるようになり、深みにはまっていきましたね。自分で直しているうちに壊したこともありますよ。そのうちにだんだん、ノートンコマンドというバイクを通していろいろな友達ができました。そこからオーナーの輪が広がっていって、さらに興味を持つようになっていきました。
ノートンにのめりこんだ結果、自分で英国車全般を扱うショップを始めてしまいました。ちょうど今から20年前ですね。ノートンだけでなく、トライアンフなどの旧い英国車のメカニズムや歴史的な観点で興味を持ったからです。初めて乗ったトライアンフは’66年製の「TR6」というシングルキャブのモデル。全体的に重い印象のノートンに対して、シャープな印象がありましたね。贅肉をそぎ落としたエンジンやそもそも軽い車重、そしてショートストロークのエンジンやローギアードな減速比などによって、とてもスタートダッシュがいい。街中を気持ちよく走れるバイクですね。もちろん、それからいろんなトライアンフに乗りましたが、個人的には’59年製の「T110」という650ccモデルにとてもいい印象をもっていますよ。 OHVバーチカルツインによる
また、オールドトライアンフは現行のトライアンフに比べると、車重が軽いぶんハンドリングも軽く、それがゆえに高速ではやや落ち着きがなかったりするなど、ちょっとクセがあるかもしれません。また、エンジンも現行のモデルに比べてロングストロークで、かつOHVなので、どちらかというとおおらかなフィーリングになると思います。もちろん、現行モデルはそういったさまざまなクセを廃しつつ、当時の佇まいを作りこんでいますから、’60〜’70年代のトライアンフの世界観を初めて楽しむのにはいいと思います。また、その当時の空気に触れていた方には、まさにその当時のトライアンフを手にするのもいいかもしれません。 鈴木さんに訊く!
トライアンフ社は一度’83年になくなっているので、オールドトライアンフのパーツは現在のメーカーからは供給されていません。ただ、トライアンフの歴史は長く、いまだにオールドトライアンフはたくさんの人に愛されているため、世界中にトライアンフのパーツを作っているメーカーがあります。そういったところから入手することができるため、まったくパーツ供給の心配をすることはありません。昔から英国車を扱っている専門店に相談するといいと思います。 愛車DATA --
名車として名高いノートン・コマンド。従来の常識を全く破った新しい手法(アイソラスティック機構)を採用し、振動を減らしたコマンドは、1968年発売後ベストセラーに。ただ、その翌年に日本のHONDAによって発売された「CB750」の人気に押され始めてしまった。しかし、その性能や乗り味を評価する人は今も多い。鈴木さんの愛車は、各所に手が入れられておりその愛着が伺える。ロケットカウルを纏うその姿は、鈴木さんが若き頃に見たカフェレーサーの衝撃の強さを物語っているのかもしれない。 |
British Beat トライアンフの正規ディーラーである同店。新車はもちろん、ノートンやBSAといった旧車も扱う英国車の専門ショップ。アットホームな雰囲気と確かな技術を慕う人は多い。
東京都港区芝3-16-1 営業:10:30〜20:00 電話:03-3451-0457 URL:ウェブサイト(外部リンク) |