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贅の本質を知っている 高級感のある外装、そして各部の質感は、もはやビッグスクーターの領域を超えた。例えば30代から40代の、休日にはワンクラス上のスポーツセダンに乗り、家族とのゆったりとした時間を過ごす男性。例えば20代後半から30代の、自分を磨くことに対しお金を使うことを惜しまない女性。そんな日常の中に潤いがある、モノの価値が解る大人たちに向けた1台。スタイル、機能、走り、すべてをグレードアップさせたのだ。1995年の登場以来、進化と熟成を重ねて早12年。ビッグスクーターブームの火付け役となり、その後もトレンドをリードし続けたマジェスティが、さらなる進化を遂げ生まれ変わった。3代目となるNEWマジェスティは、ヤマハがラインナップする250ビッグスクーターシリーズ「グランドマジェスティ250」や「マグザム」とまったく異なるキャラクターの新設計。ルックスやディテールが変わっただけのマイナーチェンジとは違い、フレームからエンジンまで一新された期待のニューフェイスなのだ。今回はヤマハのご好意で発売日の前に試乗する機会を得たが、どんな乗り物なのか胸がワクワクする思いだ。果たして大人の味が未熟な私に解るか不安だが、目一杯背伸びして、そう初めてタキシードに袖を通した時のような気分で挑戦してみよう。 3つの走行モードで
シート下収納スペースは約60リットルが確保され、前後セパレート式のいわゆる「観音開き」となり、荷物の出し入れも飛躍的にしやすくなっている。先代まで2本だったリヤショックはモノショック化。マスの集中化、優れた収納性の実現など、多くのメリットを生み出す。また、これまでのビッグスクーターでは当たり前だった、防振リンクを介してエンジンユニットを懸架する方法ではなく、エンジンをフレーム側にダイレクトマウントしていることも大きな特徴だ。
「シームレス&ローシェイプ」のキーワードで、流れるようなボディシルエットは品格がありオシャレなだけでなく優れた空力特性に寄与する。斬新なフロントマスクをつくり出している2灯式プロジェクターランプは、このクラスでは初めて。注目はYCC-AT(ヤマハ電子制御オートマチック・トランスミッション)。スムーズさと燃費を考慮した「ドライブモード」、低中速重視の「アシスト1モード」、アシスト1の変速特性にプラスしてオートシフトアップの機能をプラスした「アシスト2モード」といった3つの走行モードが選べ、積極的にバイクを操りたい時にありがたいシステムが備わった。
ワインディングで後ろにつかれたら
スーパースポーツに疲れちゃった これはもうスポーツバイクの領域で、「250だから遅いのは仕方ない」なんて言っている人にぜひ乗って欲しい。このくらいのスポーツ性があったら、400や600クラスのスクーターを買う必要性がなくなってしまいそうだ。変速モード付きでワインディングだってガンガン走れるので、「スーパースポーツに疲れちゃった」というバイク経験が豊富な人でも満足できそう。それから「いろいろと機能がついているけど、ビッグスクーターはカッコが命」っていう人もいるだろうが、そんな人には何も言わなくてもOK。このデザインなら、実車を見て間違いなく選んでくれるだろう。 マジェが1台あれば、イイじゃん ボクは複数のバイクを所有しているものの、そのなかにビッグスクーターというジャンルのモデルを追加しようとこれまで思ってこなかった。しかし、このくらいの高性能と見た目のカッコ良さ(品格・質感)、そして機能性(収納性しやすさやスマートキーなど)を持ち合わせてくると、さすがにグラッと来る。トータルバランスで考えればかなりの高得点で、足りないものは何かと探す方が難しい。想像してみると、複数台バイクを所有している人がこういうのを買うと、マジェばっかり乗って自慢の旧車や外国車なんかはガレージの飾り物になってしまいそうだ。そのうち、「マジェが1台あれば、イイじゃん」なーんて言い出しそうで恐ろしい限りである。コワイ、コワイ。 ビッグスクーターに乗ると先にも書いたが、これまではヒラヒラ感というかフラフラ感が気になり、結構なスピードでクルージングしているものの、安心感みたいなものが足りない気がしていた。しかし、今回のマジェはフレームが一新され、エンジンのマウント方式が新たな方式となっている。これよりサスの路面追従性も良くなったことで乗り心地もよくなり、ビッグスクーターにありがちな不安や不満がどこにも見当たらないのである。ついに250スクーターで、文句の付けようがないモデルが出てしまった。欲張りなボクとしては、これは本当にヤバいことである。 MAJESTY
DATA-- ■エンジン=水冷4ストロークSOHC4バルブ 249cc |