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カモメに囲まれ海を渡る
有明フェリーを堪能!

イメージこんにちは、編集部ターミーです。

今回は前回に引き続き、年末年始の厳寒九州ツーリングの後編をお届けします。

前回は熊本県長州町の「有明フェリー 長州港」に到着する直前までをご紹介しました。長崎県諌早市に住む知人を訪ねるために島原半島に渡ろうとしているのですが、別にフェリーを使わずとも陸路で諫早市には向かうことができます。けれど、旅と言えばフェリーの方が気持ちが高まるというもの。それに有明フェリーは意外なほど安いんですよね。750cc以上のバイクは1,070円で島原半島まで渡ることができます。朝6時から夜8時までの間に最低1時間に1本はフェリーが出ているのでツーリングライダーにはオススメのルート。長州港から対岸の島原半島は目視できる距離にあり、40分ほどの船旅で対岸の長崎県多比良港に到着します。ちょっと余裕を持って長州港に到着しても、港から対岸をのんびりと眺めているだけでも充分に気持ちいいでしょう。

 

イメージフェリーに乗り込んだら客室に引きこもらず、ぜひ甲板に出てみてください。フェリーの周りにはエサを目当てにカモメが舞っていて、乗船客がカモメにエサをやる姿が見られました。船内でカモメパンなるものが売っているようで、小さな子供がカモメにエサをやって楽しそうな笑顔を浮かべています。人に慣れているのか、かなり近いところまでカモメはやってくるのがウレシイところ。カモメがフェリーの周りを飛び回るのは10月末〜5月初旬とのことなので、寒いのは我慢をして有明フェリーでの船旅を楽しみましょう。ほのぼのとしていていい景色でしたよ。

年末年始の普賢岳
凍結道路が死を招く

イメージフェリーが多比良港に到着すれば、ついに島原半島へ上陸です。古くは 「天草四郎 の島原の乱」、最近では、1990年から続いた雲仙普賢岳の噴火などで知られています。非常にのどかな街並みが広がり、以前の噴火の名残は残っていないように見えます。旅なのに地図すら持ってきていない私は、以前からメールのやり取りをしていた地元のバイク乗りの方に案内してもらうことにしました。

 

比良港に渡ったのは夕方近くでした。この日は諫早市に宿泊の予定にも関わらず、雲仙普賢岳をこの目で見てみたかったので国道251号を南下。島原港を過ぎてしばらくすると国道251号は二手に別れますが、海側のバイパス「がまだすロード」を通ります。非常に短いバイパスですが、この道沿いからは右手に雲仙普賢岳を、左手に大小の島々が浮かぶ島原湾を見ることができます。左右とも美しい場所で、もうすぐ陽が落ちようとしている島原の景色を存分に堪能することができました。

 

イメージ普賢岳は標高1359mと、それほど高い山ではありません。走りながら普賢岳を眺めていると「これが火山か?」と思います。しかし「がまだすロード」周辺を走っていると山頂付近に噴火でできた「平成新山」を眺めることができ、山の麓付近には火砕流の爪あとが残っているのが見えました。現在も山頂付近からは小さな噴煙が昇っており、火山であることを確認することができます。1991年の大規模な火山活動から17年もたちましたが、普賢岳の下では沈静化していますが、火山活動が行われているのですね。地球は生きている、そんなことを感じさせる光景でした。

 

この後、せっかく普賢岳に来たのだからと国道57号に沿って山頂の方まで向かおうとしましたが、登るほどに気温が下がり、数日前に降ったという雪が路肩にチラホラと…。一部凍結している道路があったので普賢岳を登るのはあきらめ、素直に諫早方面まで戻ることにしました。雲仙温泉を通るルートで帰ったため、道中で地面から白い水蒸気と硫黄を噴出す「雲仙地獄」をチラリと見ることもでき、一応雲仙らしい観光はできたと思うことにしましょう。あとあと話を聞くと冬に普賢岳をバイクで登ろうとは地元の人ならしないそうで、暗がりの中凍結しているのかわからない道路を走るのは正直怖かったです。

ギネス認定の
13m巨大 門松

イメージ日が暮れて寒さを増してきたので諫早市内で一泊の宿を借り、翌朝から諫早周辺を散策しはじめました。夜は非常に寒かったのですが、陽が昇ってしまえばそれなりに暖かく、今年は暖冬であることをしみじみと感じます。地元のライダーの案内で、諫早市の隣の千々石町に 「ギネスに認定された門松」 を正月に飾る神社「橘神社」を見に行くことに。この日は12月31日で参拝客はほぼおらず、のんびり門松を見るには絶好のチャンスでした。忙しい中、案内をしてくださった地元のライダーの皆さん、感謝です! さて、この門松13m以上の高さなのだとか。「なぜコレだけ大きな門松を?」と古くからの伝説がでてくるのか、と思いきや、21世紀を迎えるにあたり、とにかくデカイ門松を作って祝いたかったという若者の情熱からできたのだとか。歴史の有無に関わらず、確かに大きくて迫力のある門松でした。ギネスに認定されているということは…ギネスブックには「大きな門松」というジャンルがあるのでしょうか(笑)。ところでギネスブックのギネスってビール会社の「ギネス社」らしいですね。イギリスのギネス社の関連会社が世界中の世界記録を審査し、まとめているそうです…以上、マメ知識でした。

 

イメージさてデカイ門松を堪能したあとは、そこから10分程度海沿いの国道57号を走り「千々石観光センター」という場所に向かいます。ここは橘湾を一望できる展望スポットで、お土産屋や定食屋がひしめく建物内では長崎ちゃんぽんも食すことができます。しかし、長崎ちゃんぽんは別の場所で食しますので、ここでは軽食だけに留めましょう。ここで是非食してもらいたいのは「じゃがちゃん」。千々石町はじゃがいもの産地で知られているらしく、確かに周囲には収穫を終えたじゃがいも畑があちこちに見えます。今では北海道の方がじゃがいもの産地として有名ですが、北海道にじゃがいもの生産指導を行ったのはこの辺りの方らしいですよ。その千々石特産のじゃがいもを蒸して、揚げた秘伝のおやつ「じゃがちゃん」ホクホクと暖かくて美味いおやつでした。この「じゃがちゃん」、プロ(?)の方が作曲したテーマソングがありお店の周辺では延々とテーマソングが流れています。5分聞いたら忘れられない印象的なテーマソングで、ひたすら「じゃがちゃ〜ん」と連呼しています。これほど印象が強いテーマソングは小林亜星ほどのレベルじゃないと作れないのでは?と思います。諫早周辺には名作曲家がいるのでしょうか。

じゃがじゃん&長崎ちゃんぽん
諫早の食を堪能する

イメージさてさて、先ほど我慢してもらった長崎ちゃんぽんを食べにいきましょう。聞くところによると長崎市内ではなく、諫早市内にわざわざ長崎市の人がかけつける定食屋があるらしいのです。その名は「食事処 なるほど」JR諫早駅からほど近いところにあるお店です。長崎ちゃんぽん専門店ではないのですが、ちゃんぽん以外の中華料理全般がおいしい名店です。前日は博多ラーメン、久留米ラーメンとラーメン尽くしの一日で、麺はもういいかな、と思っていたワタシですが、長崎ちゃんぽんは非常にあっさりとしており、ちゃんぽんというだけあって色とりどりの野菜が盛られています。麺は焼きそばの麺に似ていますが、やや太くコシがあります。関西では滅多に食べる機会がない長崎ちゃんぽんですが、本場で美味いちゃんぽんを食べることができよかったです。地元の方の案内がなければ、こんなところに来ることはできなかったでしょう。

 

イメージ長崎ちゃんぽんでしっかりと栄養を取ったあとは名残惜しいですが、お昼過ぎに諫早を後にすることに。このまま福岡の方まで駆け抜け、その日の内に広島まで移動する予定でしたから強行軍になります。オール下道での旅ですからこれからは走りっぱなしになります。でも佐賀県に入るまではツーリング気分を楽しもうと有明海沿いを走る快走路、国道207号を走ることに。右手に有明海の干潟を眺めながらのんびりと走ることができる気持ちのいい道です。ちょっと慌しく駆け抜けたため、道中で観光などはできなかったのですが、この国道207号線沿いにある佐賀県鹿島市では干潟を利用して「ガタリンピック」なる運動会が開催されているのだとか。干満の差が激しい干潟を利用して、干潟で行う運動会 「ガタリンピック」 。イロモノ系のネーミングに驚かされましたが、すでに20年以上の歴史を持つ「大泥遊び大会」です。毎年5月に開催されているようなので、タイミングが合えば見物するのもいいかもしれませんね。

 

この日はこのまま下道を走り続け、福岡県に入る頃に陽が暮れてしまいました。通行料の関門トンネルを抜け、山口に入る頃には気温は10度を下回ってきます。九州の暖かな気温を懐かしく思いながら深夜の山口県を走り続け、日が変わる頃になんとか広島県へとたどり着きました。佐賀県に入ってからの走行はツーリングというより苦行に近いものでしたので、ここでは割愛させていただきます。皆さんは冬のツーリングの際には万全の防寒装備で走ってくださいね。心が折れてしまいますよ。

 

>> 今回のルートマップはこちらから

スポット紹介

橘神社

住所:長崎県雲仙市千々石町己529

電話:0957-37-2538

 

食事処 なるほど

住所:長崎県諫早市永昌東町12-2

電話:0957-22-0958

 

千々石観光センター

住所:長崎県雲仙市千々石町丙160

電話:0957-37-2254

営業:8:00〜18:00

URL:http://chidiwa.com/

有明フェリー

電話:0968-78-1588

URL:http://www.ariake-ferry.com/

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ツーリングレポートレポーター

編集部:ターミー

編集部によるバトンタッチ形式のレポートです。スタッフ3名によって、エリアを決め、それぞれのオススメルートをご紹介します。